2011年09月07日
厚労相の「たばこ1箱700円」発言
発足したばかりの野田内閣の小宮山厚生労働大臣が5日の記者会見で、「たばこは、1箱(20本入り)700円くらいまで値上がりしても税収は減らない」と発言したことが各方面に波紋を広げた。
現在、1箱約400円のものを300円引き上げてたばこ離れが起こっても、値上げによる税収増加で相殺され、国民の健康も守られるという主張である。
これに対し、閣僚の間から批判的な意見が出たほか、JT(日本たばこ)は昨年秋に続く大幅値上げに反対を表明し、大震災からの復興の財源としては、政府保有のJT株(1.7兆円弱)を売却してはどうかと、提案している。
たばこを吸う人と吸わない人とでは、意見は全く異なるだろうし、国論を二分するようなテーマである。
賛否については、小宮山大臣が翌日、再度の記者会見で認めているように今後、税制調査会などで詰めた論議をすればよいと思う。
気になったのは、この問題について出されたさまざまな発言の中で、厚生労働省がずっと検討しているのに「小宮山大臣の個人的発言だ」と官房長官が勝手に述べたり、「内閣の意見不一致」、あるいは「政府部内で意見を調整してから発言すべき」といった発言の仕方に対する批判である。
確かに大臣としては、なるべく慎重に発言しないと混乱を招くという点は、重要である。
しかし、こうした国民的に関心の深い問題は、広く議論をしてもらえるような大胆な大臣発言があっても良いのではなかろうか。
小宮山大臣の任命権者の野田総理はヘビー・スモーカーとか。
その下で、あえてたばこ税の増税を主張するというのは、勇気のいることではなかったかと想像する。
現在、1箱約400円のものを300円引き上げてたばこ離れが起こっても、値上げによる税収増加で相殺され、国民の健康も守られるという主張である。
これに対し、閣僚の間から批判的な意見が出たほか、JT(日本たばこ)は昨年秋に続く大幅値上げに反対を表明し、大震災からの復興の財源としては、政府保有のJT株(1.7兆円弱)を売却してはどうかと、提案している。
たばこを吸う人と吸わない人とでは、意見は全く異なるだろうし、国論を二分するようなテーマである。
賛否については、小宮山大臣が翌日、再度の記者会見で認めているように今後、税制調査会などで詰めた論議をすればよいと思う。
気になったのは、この問題について出されたさまざまな発言の中で、厚生労働省がずっと検討しているのに「小宮山大臣の個人的発言だ」と官房長官が勝手に述べたり、「内閣の意見不一致」、あるいは「政府部内で意見を調整してから発言すべき」といった発言の仕方に対する批判である。
確かに大臣としては、なるべく慎重に発言しないと混乱を招くという点は、重要である。
しかし、こうした国民的に関心の深い問題は、広く議論をしてもらえるような大胆な大臣発言があっても良いのではなかろうか。
小宮山大臣の任命権者の野田総理はヘビー・スモーカーとか。
その下で、あえてたばこ税の増税を主張するというのは、勇気のいることではなかったかと想像する。
Posted by hamachan at 16:40