2012年12月13日

ムラ意識問題

総選挙を間近に控えた12月10日、国の原子力規制委員会は、外部の学者を交えた専門家会合で、日本原子力発電敦賀原発(福井県)には、その直下に活断層がある可能性が高いという調査結果をまとめた。
活断層の上に原子炉建屋を建てることは、政府の安全指針で認められていないことから、敦賀にある2基の原発は再稼働がが難しくなり、廃炉になる公算が大きくなったと見られている。

原子力規制委員会は、発足当初いわゆる「原子力ムラ」の委員がいるという批判があった。
しかし今回のように、科学的な根拠による厳格な安全性の判断が下されるようになれば、今後の原子力政策も大きく変わっていくことが期待される。
福島原発の事故以来、情報を仲間内で独占し、都合の悪い情報は表に出さないという「原子力ムラ」の実態が表面化し、しばしば問題にされたが、月日が経つにつれて、ムラ意識が徐々に変わっているのかもしれない。

話は変わるが、英国の中央銀行総裁に、カナダの中央銀行総裁がヘッドハンティングされたというニュースがあった。
もともとカナダは大英帝国の一員という歴史があり、今でも英国のエリザベス女王が君主という国柄ではあるにしても、日本では考えられない思い切った人事である。

英国金融界は今年、国際的な基準金利となっているLIBOR(ロンドン銀行間取引金利)の不正操作で揺れてきた。
まったくの推測であるが、任命権者は、この事態を改善するために、英国金融界に存在したかもしれないムラ意識的なものを根本的に変えることが念頭にあった人事ではないかという気がする。

それはともかく、16日の投票日には、私どもは「ムラ意識」をなくすという基準も選択肢の一つにする必要があると思う。  


Posted by hamachan at 22:17
プロフィール
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浜野崇好(はまのたかよし)

経済コラムニスト



1935年6月宮崎市生まれ



NHK経済記者・解説委員を経て、宮崎公立大学学長・理事長。

退任後、フリーの経済コラムニストとして活動。



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