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Posted by みやchan運営事務局 at

2009年04月06日

「天下りする側の論理」を読んで

4月4日付けの朝日新聞に、元官房副長官、石原信雄氏の「天下りする側の論理」についてのインタビュー記事が掲載された。記事にもあるとおり、天下り批判の声は大きくても、当の官僚側の声はなかなか表面に出て来ないだけに、貴重な記事である。

この記事を読んだ感想は、あの視野の広い尊敬すべき人物でも、公務員の天下り(石原氏は「再就職」と言うべきだと主張)を擁護するのかということであった。

確かに何事でも一色になってバッシングするのは良くないと思う。しかし、それでも天下りには、民間業界との癒着や不透明な関係という大きな欠点があることを見逃す訳にいかない。
まして天下り先を次々に渡り歩く「わたり」は論外である。

石原氏は「公務員が退職まで全力投球できるのは、再就職の保証があるからで、民間でも大企業などでは再就職の道がほぼ確保されているのではないか」と述べているが、民間の場合は経済情勢に大きく左右されることが多いのと、再就職に伴う弊害が公務員と全く異なると思う。

この際、特に中央官庁で、ピラミッド型の人事構成にするために、定年前に早期退職させるのをやめ、民間並みに定年まで働く仕組みにする方が良いと考える。
石原氏は「そうすると窓際族的な人が出て来る。それを国民の税金で賄って良いのか」と反論する。
それも問題ではあるが、天下りの弊害をなくすことを優先し、あとは人事管理の工夫で問題の解決をはかるべきであろう。
定年まで働くというのは、地方自治体では、実施されている場合が多いのではないか。

何よりも、優秀な公務員が必要だったのは、政治家がしっかりしなかったことによるとも言えよう。
政治家が自らの政策について、より深く勉強し官僚依存の政治姿勢を改めることが重要である。


  


Posted by hamachan at 13:44
プロフィール
hamachan
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浜野崇好(はまのたかよし)

経済コラムニスト



1935年6月宮崎市生まれ



NHK経済記者・解説委員を経て、宮崎公立大学学長・理事長。

退任後、フリーの経済コラムニストとして活動。



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