2008年08月01日

北京オリンピックの一つの見方

北京オリンピックがいよいよ1週間後に迫ってきた。
日本のメダル獲得も気になるが、それより、各選手がこれまで鍛えてきた成果を本番で十二分に発揮してくれることを期待したい。

これに関連して思い出したことがある。

先日、現役引退を表明した野茂英雄投手であるが、彼は95年に米大リーグのドジャースへ入団したときから、直ちに輝かしい活躍ぶりを見せた。彼に着目して、宮崎公立大学で比較文化論などの講義を担当していた荒木博之元教授(故人)が当時、『「海人」野茂英雄の研究』という本を出版した。

内容は、狩猟民族的な縄文文化の流れを持つ人と、稲作を始めた弥生文化の影響が強い人とでは、今でもスポーツの世界で活躍ぶりが違うと言う点を指摘したものである。

縄文時代は、農業がなかったので、狩に行くか、海に出て漁をするかしないと生きて行けなかった。したがって、今でもこうした流れを持つ漁村などの出身者、「海人」は、孤独でもチャレンジ精神おう盛で、実績を挙げることができ、野球の投手(かつての稲尾投手ら)、相撲の力士(双葉山ら)、それにマラソンランナーなどで成功する例が多い。

一方、コメなどの農作物をしっかり栽培していけば生きてゆける弥生文化の影響が強い人は、チームで団結するようなスポーツには強いが、個人技が問われるスポーツでは活躍しにくい。

野茂投手は大阪の出身で、この説に当てはまらないのではないかと思われがちだが、そのルーツは長崎県の五島列島にあるので、縄文文化の流れをくんでおり、米大リーグにチャレンジして成功したのだと言うのである。

学問的にきちっとした調査研究ではないので、一つの仮説に過ぎないとも言えようが、北京オリンピックを間近に控えて、日本選手の活躍をこうした観点から眺めてみてはどうであろうか。  


Posted by hamachan at 15:04
プロフィール
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浜野崇好(はまのたかよし)

経済コラムニスト



1935年6月宮崎市生まれ



NHK経済記者・解説委員を経て、宮崎公立大学学長・理事長。

退任後、フリーの経済コラムニストとして活動。



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